エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『地元民がご案内!箱根路地裏散策vol.17 元箱根編②
~浜美枝邸でのイタリアンランチと知られざる元箱根巡り~』
2015年4月22日(水)

ランチの後はやまぼうしの館内見学です。
椅子1つ取っ手1つとってもこだわりを感じました。

見学しながら金子さんのお話も盛り上がります!

こちらは人間国宝・黒田辰秋作の鏡台です。同じものはわずか3台しかありません!
浜さんが京都で一目惚れし、譲ってもらったとのこと。
余談ですが、黒澤明監督が御殿場に別荘を建てた際に、黒田辰秋氏に家具を発注したそうです。

現在2階が住居になっており、ランチを楽しんだ1階部分は時折ギャラリーとして開放されています。
ギャラリーとして開放されるイベントの情報は「箱根やまぼうし」ホームページ上でチェックすることができます☆

※「箱根やまぼうし」は展覧会などのイベント時のみのオープンとなっております。 イベント時以外はご入場いただけませんので予めご了承くださいませ。


館内をたっぷりと見学したあとは、金子さん、料理長をはじめとする厨房スタッフ・サービススタッフと一緒にお庭でパシャリ♪
皆さん、最高の笑顔です!

箱根やまぼうしを後にし次の目的地、箱根関所に向かう途中見つけました。
実は、箱根やまぼうしは、かなりわかりづらい場所に位置しています。箱根町バス停近く、国道1号線沿いにこの看板はでています!
ぜひお進みになられる際は参考にしてください。
次来る時の為に、と撮影される参加者様もいらっしゃいました。

箱根関所は2007年に新しく復元されました。以前の関所に行ったことがあるという方は沢山いらっしゃいましたが、皆様立派に立て直した関所にびっくりです。
関所全体、門、番所含めて外観は全て黒く塗られています。
この塗装は、渋墨といい、柿渋と松のススを混ぜて作られています。防腐作用とともに、その威風堂々とした佇まいを演出することができ、訪れるものに威圧感を与えていたと考えられます。

そして関所をご案内頂くのは箱根関所のスタッフである林さんです。
京口門から関所に入所いたします!京口ということで、私たちは京都方面から江戸方面に抜けていきます!

皆さん、ガイド役の林さんのトークに興味津々です!

こちらの外壁は、石積みに乗っかっている建物の接地部分の木が台座となっている石の形にあうように削られています。もしこのような工夫がなければ、地震が起きた際、すべり落ち、建物が崩れてしまうとのこと。
江戸時代の技術のものすごさを物語っています。また2007年の復元工事の際も非常に難しい作業だったそうです。

関所の取り締まりとしてよく言われる「入り鉄砲に出女」。
箱根関所では特に出女に対する取り締まりが厳しく行われていたとのこと。通行手形に記されたほくろの位置や頭皮の特徴などを細かく確認します。
この通行手形、男性は役所や寺で発行できるのに対し、江戸から出る女は幕府のお留守居から女手形という特別な手形を発行してもらう必要があったそうです。

大きく関所を通る際の通行五箇条が掲げられていました。当時はこの高札、かなり大事なもので火事の時に真っ先に避難させたとのこと。写真のものは綺麗に作り直されていますが、このあとお邪魔した資料館には現物が展示されていました。

関所の裏に回ると遠見番所のある小高い丘が・・・
皆様さすが散策倶楽部参加者!臆せずこの急階段登っていきます!

途中、帰りが怖くなるようこんな文句も…

登り切った皆様が見つめるその先には・・・

関所越しに広がる芦ノ湖を眺めることができました。
現代的なものがほとんどなく、江戸時代にタイムスリップした気分です♪女のわたくし、無事に関所を通過できますように…
なんてことはさておき、この景色を見ると関所がこの場所に作られた理由が感じられます。

湖と反対側は山に挟まれ、道がこの関所のあたりにしか作れません。旅人が必ず通る道だったのです。
関所破りされないように湖の中から山までずっと柵も張られていました。

無事に江戸口御門を抜けました!これからいざ江戸へ!という気分が高まってきます。

関所資料館へ。
12月の散策倶楽部でたどった関所破りに失敗した少女、お玉ちゃんの話や参勤交代の様子などを学び本日の散策倶楽部はここで終了です。


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